海外事業では、1969年(昭和44年)に海外1号店となる「サンフランシスコ店」を開店致しました。以来、米国、シンガポール、台湾、インドネシア、マレーシア、タイ、オーストラリア、アラブ首長国連邦(UAE)に店舗を展開し、2018年にはカンボジアで英文書と文具の販売を開始致しました。現在10ヶ国で40店ほどの海外店を営業しております。また、ベトナムの書店FAHASAやフィリピンの書店FullyBookedと提携し、ハノイ、ホーチミン、マニラの一部店舗に日本書コーナーを開設しています。 進出した各国では外商活動を行う営業所も運営しており、現地にある大学、インターナショナルスクール、日本人学校、公共図書館など法人のお客様に書籍やデータベースを販売しております。ニューヨークとロンドンには欧米の出版社との連絡窓口である仕入事務所もございます。
海外の日本人向けの書店から「地域密着」の書店へ
1999年にシンガポール本店をオーチャードロードに開店致しました。それまでの海外に住む日本人向けの書店から、日本語・英語・中国語・独仏語によるシンガポールに住むすべてのお客様の要望を満たす書店への変化を遂げました。幸いにもシンガポール本店は地元の人々に大いに歓迎され、2008年の1,800坪のドバイ店開店に繋がる海外における大型店の先鞭となりました。現在もシンガポール本店の売上の85%近くは英語の書籍が占めております。海外店舗はそれぞれの国の読書ニーズにお応えする商品構成を目指しております。
日本文化の発信基地+文化の交差点として
海外の紀伊國屋書店はマンガやアニメをはじめとした日本のビジュアルコンテンツや日本の高品質な文具や雑貨のご提供を通じて日本文化の発信基地にもなっております。その国のマンガアニメファンの聖地となっている店舗もございます。また、さまざまな文化の交差点として言語や民族を越えた人々の相互理解に寄与するべく、世界中の1,200名を超える、20ヵ国以上の国籍を持つ現地採用の社員が中心となり、品揃え・サービスの向上に努めております。