トップメッセージ

代表取締役会長 高井昌史

ルーツを忘れることなく未来へ

 1927年1月、創業者・田辺茂一が、今の新宿本店が建つ地に、家業の薪炭問屋を転換して開いた書店が紀伊國屋書店のルーツです。田辺は自身が誰よりも本好きで、数々の文芸雑誌を創刊したほか、自ら小説や随筆も執筆し、作家や演劇人との交流も深い人物でした。
 戦乱を乗り越え、1964年にはモダニズム建築の旗手である前川國男が設計した紀伊國屋ビルディングが竣工しました。劇場を併設した書店は世界にも例を見ず、新宿のランドマークとしての役割を果たしながら、休業することなく耐震補強や設備更新工事に取り組み、2023年にはリニューアルした姿をお披露目することができました。1969年に開店した大阪梅田駅直下の梅田本店をはじめとした店舗の全国展開も推し進め、全国27都道府県にある69店舗(2024年1月時点)では、年間延べ2,000万人を超えるお客様に本を購入いただいています。
 書店のみならず小売業としては最も早い段階で自国外にも進出しており、1969年に開店したサンフランシスコ店を嚆矢としニューヨーク、ロサンゼルス、シンガポール、クアラルンプール、バンコク、シドニー、ドバイ、台北など世界10か国に42店舗(2024年1月時点)を構え、各国の読書家、日本コンテンツ愛好者が集う場となっています。
 書籍・雑誌のみならず、学術情報データベースや教育設備・システムの販売にも力を入れており、日本および世界各国の高等教育機関、学術機関を中心とする法人のお客様へ様々なサービスを提供し、教育と研究の発展と充実を支えています。
 2027年に紀伊國屋書店は創業100周年を迎えます。これからも、本や文化・学術を希求する人々のニーズにお応えしていくと共に、書店と出版界を取り巻く諸課題の解決に向けて主導的かつ建設的な役割を果たし、世界中の人々へ本を届け続けていきます。

代表取締役社長 藤則幸男

書店ビジネスの新たな可能性を

 創業100年を間近に控え、国内69店舗、海外42店舗(2024年1月時点)に成長してきた紀伊國屋書店グループは、書店における真のリーディングカンパニーとして更に成長発展を加速してまいります。
 日本国内では書店数が減少し続け、出版業界各社の経営も厳しい状況ではありますが、書店の価値を信じ、街に本屋が在り続ける未来を守るため、当社が先頭に立って流通改革を進め、より多くのお客様へ本をお届けしていくことを通じて持続可能な書店の在り方を示してまいります。外商部門は、日本の教育研究基盤を支える役割を担っており、日本の国際競争力・学力低下が危惧される中、教育と研究の未来開拓へ貢献し続けます。また、グローバルに展開する店舗を通して、日本のコンテンツを海外展開するという重要な役割を果たすべく、国内100店舗・海外100店舗を目指して各国に店舗網を広げていきます。
 ネガティブな言葉で語られることの多い書店ビジネスですが、当社は先達が積み重ねてきた努力や歴史を大切にしながら、変革リスクを恐れることなく、将来世代のために未来志向の挑戦を続け、書店ビジネスの可能性を開拓していきます。
 私たちの使命は、本と多様な文化・学術情報を身近にする環境の演出を通じて、人々に学問と感動や交流の機会を提供し、社会の課題解決と学問芸術の振興、豊かな日常生活の実現を支援することだと考えています。この使命を果たしていくことに本を愛する6,000名を超える社員が大きな希望と自信を持ち、これからも世界の人々の期待と需要に応えてまいります。

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