- 2025-1-10
- プレスリリース
「紀伊國屋じんぶん大賞2025 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表
株式会社 紀伊國屋書店(代表取締役会長 高井 昌史)はこのたび、「紀伊國屋じんぶん大賞2025 読者と選ぶ人文書ベスト30」を発表いたします。
「読者の皆さまと共に優れた人文書を紹介し、魅力ある『書店空間』を作っていきたい」との思いから立ち上げた「紀伊國屋じんぶん大賞」は、今年で15回目を迎えました。
おかげさまで、本年もたくさんのご応募と推薦コメントをお寄せいただきました。一般読者の方々からいただいた投票を元に、出版社、紀伊國屋書店社員16名の選考委員による持ち点評価を加え事務局にて集計し、ベスト30を選定いたしました。
※2023年11月以降に刊行された人文書を対象とし、2024年11月1日~11月30日の期間に読者の皆さまから投票を募りました。当企画における「人文書」とは、「哲学・思想、心理、宗教、歴史、社会、教育学、批評・評論」のジャンルに該当する書籍(文庫・新書も可)としております。
◆「紀伊國屋じんぶん大賞2025」 読者と選ぶ人文書ベスト30
1位 | 非美学 ―― ジル・ドゥルーズの言葉と物 | 福尾匠 | 河出書房新社 |
2位 | センスの哲学 | 千葉雅也 | 文藝春秋 |
3位 | なぜ働いていると本が読めなくなるのか | 三宅香帆 | 集英社 |
4位 | あらゆることは今起こる | 柴崎友香 | 医学書院 |
5位 | まったく新しいアカデミック・ライティングの教科書 | 阿部幸大 | 光文社 |
6位 | コロナ禍と出会い直す ― 不要不急の人類学ノート | 磯野真穂 | 柏書房 |
7位 | 汚穢のリズム ― きたなさ・おぞましさの生活考 | 酒井朋子・奥田太郎・中村沙絵・福永真弓:編著 | 左右社 |
8位 | エドワード・サイード ある批評家の残響 | 中井亜佐子 | 書肆侃侃房 |
9位 | 雨の日の心理学 ― こころのケアがはじまったら | 東畑開人 | KADOKAWA |
10位 | 誰のためのアクセシビリティ? ― 障害のある人の経験と文化から考える | 田中みゆき | リトルモア |
11位 | 働くということ ―「能力主義」を超えて | 勅使川原真衣 | 集英社 |
12位 | 異界の歩き方 ― ガタリ・中井久夫・当事者研究 | 村澤和多里/村澤真保呂 | 医学書院 |
13位 | 恋愛社会学 ― 多様化する親密な関係に接近する | 高橋幸・永田夏来:編 | ナカニシヤ出版 |
14位 | 世界の適切な保存 | 永井玲衣 | 講談社 |
15位 | アイヌがまなざす ― 痛みの声を聴くとき | 石原真衣/村上靖彦 | 岩波書店 |
16位 | 私が諸島である ― カリブ海思想入門 | 中村達 | 書肆侃侃房 |
17位 | フェミニスト、ゲームやってる | 近藤銀河 | 晶文社 |
18位 | 病気であって病気じゃない | 尾久守侑 | 金原出版 |
19位 | 地中海世界の歴史 1神々のささやく世界 ― オリエントの文明 | 本村凌二 | 講談社 |
20位 | ガザとは何か ― パレスチナを知るための緊急講義 | 岡真理 | 大和書房 |
21位 | 人生のレールを外れる衝動のみつけかた | 谷川嘉浩 | 筑摩書房 |
22位 | 麻雀漫画50年史 | V林田 | 文学通信 |
23位 | ネット怪談の民俗学 | 廣田龍平 | 早川書房 |
24位 | 中学生から知りたいパレスチナのこと | 岡真理/小山哲/藤原辰史 | ミシマ社 |
25位 | 利他・ケア・傷の倫理学 ― 「私」を生き直すための哲学 | 近内悠太 | 晶文社 |
26位 | インフォーマル・パブリック・ライフ ― 人が惹かれる街のルール | 飯田美樹 | ミラツク |
27位 | 耳のために書く ― 反散文論の試み | 野田研一:編 | 水声社 |
28位 | 正義の行方 | 木寺一孝 | 講談社 |
29位 | 精神の考古学 | 中沢新一 | 新潮社 |
30位 | 物語要素事典 | 神山重彦 | 国書刊行会 |
◆「紀伊國屋じんぶん大賞2025」フェアは、2025年2月1日(土)より開催予定です。選考委員および読者からの推薦コメントを掲載した小冊子を店頭にて配布いたします。詳細は各店舗にお問い合わせください。
※特設ページはこちら→ https://store.kinokuniya.co.jp/event/kinokuniya-jinbun-humanities-awards/
リリースに関するお問い合わせ先:株式会社 紀伊國屋書店 総務人事部 広報担当 info@kinokuniya.co.jp