- 2020-11-6
- プレスリリース
株式会社紀伊國屋書店(代表取締役会長兼社長 高井 昌史)は、2020年10月より英国の学術出版社Taylor & Francis Group(最高経営責任者 アニー・キャラナン)と、同グループのF1000 Research Ltd.(社長 レベッカ・ローレンス)が提供する世界初のオープンリサーチ出版プラットフォーム「F1000Research」の学術機関向け法人販売について代理店契約を締結し、株式会社紀伊國屋書店を販売総代理店として日本国内の販売活動を行うことに合意いたしました。
研究コミュニケーションのあり方を再考する先駆者として、F1000Research Ltd.は2013年に最初のオープンリサーチ出版プラットフォームである「F1000Research」を立ち上げました。当プラットフォームは研究の透明性、頑健性、再現性を確保する機能を備えており、研究成果の迅速な出版を実現します。出版論文は国際的な書誌データベースに登録され、人文社会学分野では英語のみならず日本語論文での投稿を可能にし、学術研究における言語障壁を緩和いたします。現状の学術コミュケーションシステムに関する各種問題点を解決、オープンリサーチを推進し、日本の学術研究の更なる発展に貢献するため、Taylor & Francis Groupと株式会社紀伊國屋書店においてパートナーシップを結んだものです。両社は協力関係の下、株式会社紀伊國屋書店が持つ法人のお客様向けの販売網を活用し、マーケティング・顧客サービス・ディストリビューションの向上を図りつつ、F1000Researchを販売して参ります。
<Taylor & Francis Groupについて>
Taylor & Francis Groupは知識を有益なものとするため、世界中の研究者、学会、大学や図書館を支援しています。同社は人文学、社会科学、行動科学、科学、技術、医学を全てカバーする、世界最大級の学術出版社です。Taylor & Francis Groupの専門スタッフは、世界各地の拠点からTaylor & Francis, Routledge, Dovepress, Cogent OAといったブランドの製品やサービスを提供しています。2020年にはF1000 Research Ltd.を買収し、オープンアクセス、オープンリサーチにおける取り組みを強化、革新的な出版サービスを拡充するに至りました。
<株式会社紀伊國屋書店について>
株式会社紀伊國屋書店は昭和2年(1927年)に創業し、90年以上の歴史を持つ日本最大規模の書店チェーンです。外商部門は現在「営業総本部」として、北海道から沖縄まで日本全国に展開する28の営業拠点と海外6営業所3事務所、専門部署5本部を擁します。全国の大学・企業及び中学・高校へ、国内外の書籍・雑誌・データベース・電子書籍の販売から、教育研究設備・備品の納入、図書館業務の受託まで、幅広いサービスを提供しています。学術雑誌市場においても3,000を超える出版社・学会等と取引を行っており、日本の学術研究の発展に貢献しています。AIPアメリカ物理学協会出版局、アメリカ物理学会、アメリカ光学会、米国血液学会といった世界的な学会の学術雑誌や、英国ケンブリッジ大学出版局、米国マサチューセッツ工科大学出版局、ロックフェラー大学出版局、シカゴ大学出版局、カリフォルニア大学出版局、トロント大学出版局といった、世界的な大学出版局、カナダ科学出版社等の非営利出版社の学術雑誌についても、日本総代理店として販売活動を行っています。