- 2020-6-17
- プレスリリース
株式会社 紀伊國屋書店(代表取締役会長兼社長 高井 昌史)は、米国学術情報出版販売大手 ProQuest(最高経営責任者 Matti Shem Tov)が提供する電子書籍プラットフォームProQuest Ebook Centralを通じて、新たにペンギン・ランダムハウスの洋書電子書籍6万点以上を国内の大学図書館向けに販売開始致します。
紀伊國屋書店は2017年4月よりProQuest Ebook Centralの販売代理店として主に大学図書館を対象に同社の電子書籍の導入を促進してきました。これまでの販売の中心は学術書でしたが、この度ペンギン・ランダムハウスの一般書を中心としたコンテンツが新たに搭載されたことにより図書館の選書購入の対象が大きく拡大します。
ペンギン・ランダムハウスが提供する電子書籍は、Penguin Classicsのような有名なコレクションから一般読者向けのフィクション・ノンフィクションも多く含まれます。また、日本人作家の英訳を多く出版していることも特徴の一つで、例えば村上春樹の代表的な作品も多く含まれます。さらに児童書・ヤングアダルト書籍も多数搭載されており、学生の語学学習教材としての利活用も見込まれます。
また、利用者は図書館が未購入のペンギン・ランダムハウスの電子書籍を5分間試し読みができ、気に入れば図書館に購入リクエストを出すことができます。これはProQuest Ebook Centralが提供するMediated(メディエイティッド) DDAサービスの一環で、2020年6月時点で最大120万冊以上の電子書籍の全文を図書館は利用者に「現物見計らい」のように提供できます。このサービスは電子書籍ならではの新たな選書購入の方法として導入が拡大しております。
実際の電子書籍の利用においては、ProQuest Ebook Centralは多言語インターフェイスに加えて直感的に利用できる電子書籍ビューワーを提供しており、ブラウザからオンラインで読むだけでなく、1冊全部を指定のソフトやアプリに貸出の形でオフラインダウンロードしてじっくり読むこともできます。さらに、今回搭載されるペンギン・ランダムハウスの電子書籍はEPUBフォーマットのため文字の拡大やテキストの検索など便利な機能も提供されています。
今回のコンテンツ拡充を受けて紀伊國屋書店はProQuestとともに国内の図書館の多様な電子書籍のニーズに応えてまいります。
ProQuest Ebook Centralについてのご紹介
https://mirai.kinokuniya.co.jp/catalog/proquest-ebc/
■法人の御客様向け購入窓口:
・国内営業所
https://www.kinokuniya.co.jp/c/company/network.html
<ProQuest (プロクエスト)>
ProQuestは、質が高く信頼性の高い情報と人を結び付ける、学術情報ソリューションサービスを提供しています。学術リサーチを支援するサービスは、学位論文、政府刊行物や文化的出版物のアーカイブ、ニュース、歴史的コレクションや電子書籍など広範囲に及び、図書館における知識のゲートウェイとして利用されています。また、ProQuestはコンテンツ提供にとどまらず、利用者の学術検索における重要なポイント-情報の発見、アクセス、共有、創造と管理に最適な環境の追及と実現を目指しています。
さらに、クラウドベースの技術は、ProQuest®、Alexander Street™, Bowker®, Dialog®, Ex Libris® and SIPX®などビジネスユニットを超えて、図書館員、学生、研究者など学術情報に関わる人々にフレキシブルなソリューションを提供します。また、文献情報管理プラットフォームであるRefWorks®や研究支援情報ツールPivot®、またEbook Central®、ebrary®、EBL™、MyiLibrary®などの ebookプラットフォームなど業界でも画期的なリサーチツールの開発も積極的に行っています。米国ミシガン州Ann Arborに本社を置く、世界各国にオフィスを有するグローバル企業です。
<株式会社紀伊國屋書店>
株式会社紀伊國屋書店は昭和2年(1927年)に創業し92年の歴史を持つ日本最大規模の書店チェーンです。外商部門は現在「営業総本部」として、北海道から沖縄まで日本全国に展開する28の営業拠点と専門部署5本部を擁しています。
国内外の書籍・雑誌・データベース・電子書籍の販売から、図書館システムにおいても世界最大の図書館ネットワークOCLCの総代理店となっています。WEB販売にいち早く取り組み1996年にオンラインストア「Book Web」、法人向け「Book Web Pro」をオープンしました。
洋書販売は戦後まもなく洋書輸入を開始以来、力を入れており、国内最大規模の洋書専門フロアBooks Kinokuniya Tokyoを擁しています。学術出版市場において3,000を超える出版社・学会等と取引を行っており、日本の学術研究の発展に貢献しています。
電子書籍においてはこれまで十分に進んでいなかった日本の電子書籍化を出版社に対して強力に働きかけ普及に努めています。2007年に「NetLibrary」で日本語電子書籍を初めて法人向けに販売、さらに個人向け電子書籍「Kinoppy」(キノッピー)を開始しました。KADOKAWA・講談社とともに日本電子図書館サービス(JDLS)を設立し電子図書館サービス「LibrariE」(ライブラリエ)を開始。2018年に「NetLibrary」に代わる「KinoDen」(キノデン)をリリースしています。